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働いて自立への第一歩を
川又さんは、大沢野町万願寺にある自宅で、不登校や引きこもりの青少年の共同生活寮「PEACEFUL
HOUSE(ピースフルハウス)はぐれ雲」を主宰。昭和62年の開設以来、不登校や非行、引きこもりなどで悩んでいる青少年と生活している。
農作業やスポーツなどを通して、生活に必要な知識や技能、人間関係などを若者が身に付け、自立への足がかりをつかめるよう支援している。現在は18人が利用している。
「最近はフリーターが増えているが、一口にフリーターといっても実際には1週間のうち2.3日働くだけといいう人も少なくない。」川又さんが北陸の郷設立を思い立ったきっかけは、若い人の労働意欲の低下が気になっているからだ。
さらに川又さんは「これからの福祉は、障害者、高齢者、不登校などと分けるのではなく、ネットワークをつくって支え合いながら、相互援助できる地域をつくっていくことだ」と考えており、その中核的施設としての役割を北陸の郷に期待する。
名称は北陸道が古称で「くるが(くぬが)のみち」と呼ばれていたことにちなんだ。発起人は、はぐれ雲の西側約600メートルにある土地約3,000平方メートルに建設を予定している。土地は川又さんの構想に賛同した地元の人が提供した。平成13年12月から説明会を開き、地元住民に理解と協力を求めてきた。
北陸の郷にある施設は、大きく分けて三つ。高齢者や障害者を介護するデイケアハウス、農業体験を希望する団体や家族のための生活研修棟、障害者の援助施設や農産物の集荷場に使う作業所を備える。利用者は農産物の販売や、高齢者、障害者の世話などを行い、その対価として賃金が支払われる。地元の人がスタッフとして利用者の活動に協力し、農作業や木工など得意な分野について指導もする。 一日の利用者は、高齢者、障害者を含めて約30人を見込んでいる。はぐれ雲の生徒以外の利用も歓迎する。
不登校生らを支援、住民と触れあいも…。
工事費は約5.500万円。うち2,500万円は借入金でまかない、残り約3,000万円は活動に賛同する人から募金を募った。現在は農地転用の手続きを進めており、本年度中に着工し、遅くとも平成16年3月までに完成させることを目指している。
「若い人には北陸の郷での体験を通じて人の役に立っているという実感を持ってほしい。そのためには汗を流さなければならないことも知ってもらいたい」と川又さん。「地域の人と一緒になって活動しながら、地域活性化にもつなげられればいい」と話している。
―北日本新聞の記事より
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